不登校からまさかの短期留学へ
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こんにちは、みほこママです。
息子コウタは、進学校に入学したものの半年で不登校になり1年半の自宅生活、引きこもりを経て通信制高校サポート校へ転校しました。
それまでの経緯をまとめたものがこちらです。
学校見学の時に留学に興味は持っていましたが、転校から3ヶ月後にまさかの短期留学2週間に行くことになりました。
短期留学までの道のり
きっかけ
転校に向けて、学校見学に行ったときに短期留学の話をされました。相談員の方が席を外されたときに凄いね、留学とかもできるんだね。いくらくらいかかるのかね。なんて話をしていました。
その後、見学をした3校から留学の話をされたサポート校への転校を決めました。留学をしたいからというのではなく、みんなと同じ時期に卒業できる可能性があるということが理由でした。
転校が決まり初めての登校。その時期が留学プログラムの受付の期間だったようで、夜に先生から電話がありコウタ君留学に興味があるようでしたので、プリントを渡しておきましたと言われました。
申し込み
本人から留学したいと言われたわけではなく、こちらから聞いてみると、行ってもいいかなくらいの反応でした。留学できるくらいパワーがあれば、これをきっかけに変れるかもしれない、という期待を込めて申し込みをすることにしました。手付金は5万円。指定の日までにキャンセルをすれば返ってくるというものだったので、とりあえず枠を確保するという形で申し込みをしました。
留学の条件
全日制の高校の場合は、評定などの基準を満たしていないと参加できないと思いますが、コウタの高校の場合は、そういった事はなく、自傷行為などがないことだけは条件だったようです。
申請書類
コウタの学校の場合は、専門のエージェントから発送されてきました。
提出した書類は
〇緊急医療処置承諾書
〇医療同意書
〇パスポートのコピー
〇海外旅行保険申込書
すべて記入方法のサンプルがあったので特に難しくはありませんでした。
パスポート申請
外国旅行なんて行ったことないので、まずはパスポート申請です。パスポートの申請に行けば本当に留学したいんだと思えます。
それをクリアするには
本人確認用に学校に生徒手帳の受け取りに行く。
登校から3日で五月雨登校になっていたのまだ貰っていませんでした。
パスポート用の写真を撮りに行く。
県庁に申請しに行く。
結局、パスポートを取らなければならないギリギリになっても、学校に生徒手帳を取りに行きませんでした。私が取りに行き、続いては写真。こればかりは、本人でなくてはどうにもなりません。本当に留学したいのならば、パスポート申請して受け取りまでに1週間程度はかかるから、写真撮りにいかなかいと間に合わないよと言うと、やっと写真を撮って申請に行きました。何とかこれでパスポートはクリア。やっぱり留学はしたいんだろうなと思えました。
留学準備
学校では留学プログラムに参加する生徒向けに、5回ほど事前学習がありました。実際のところ、五月雨登校のコウタはすべてに参加することはできませんでしたが、それでも留学はさせてくれました。基本、変われるきっかけなればということに重きを置いているので留学したいという気持ちがあれば大丈夫なのだと思います。
費用
カナダホームステイ2週間
旅行代金506000円
成田空港使用料2610円
入国税4200円
国際観光旅客税1000円
燃油サーチャージ14000円
旅行保険15150円
eTA登録費用600円
eTA登録代行費用3240円
TOTAL546800円
この他に成田空港までの移動料金
滞在先
今回、同じキャンパスの子と一緒にホームステイ。フィリピン系のファミリーでホスト先の情報は留学の数日前にいただきました。ホームステイ先から、語学学校へはバスを乗り継いで通う形でした。とてもいいホストファミリーだったようで、食事もおいしくサンドイッチが凄く美味しかったと言っていました。
行程
スクール全体で200名を3回に分けてのスケジュール。コウタは第一陣で70名ほどのグループ。成田空港集合。キャンパスから3名参加。たまたまキャンパスの先生が引率者の一人だったのでラッキーでした。
留学に行く前の事前学習で、英語の学力でクラス分けがされたようです。午前中は語学学校へ行きクラスごとに英語学習、お昼はホストファミリーが持たせてくれたサンドイッチなどを食べて、午後からは職場見学や大学の見学、現地の観光地に行ったりしてとても楽しかったようです。土、日はスクールがなかったので自由行動。コウタの場合はルームメイトと買い物に出かけたようでした。危ないので、絶対に単独行動はしない様にと言われていたみたいです。
お小遣い
留学先での交通費、3食全て入っているのでジュース代などで2万円程で大丈夫とのことでしたが、お土産代も含めて 6万円をこちらの銀行で交換して持たせました。中にはクレジットカードを持ってきていた子もいたようです。お土産などを買ってもコウタの場合は残ったようで、ちゃっかり成田で円に換金して、日本でのお小遣いにしていました。
携帯事情
滞在先ではWi-Fiが利用できたので不自由はないと思いますが、心配なのは休日の自由行動の日です。学校からは親子の成長のために、連絡は取り合わないことをすすめられていました。結局、万が一の時のために、契約している携帯会社の海外プランお申し込みをして、1日24時間使うと約1000円といったものを申し込みしました。コウタの場合は自由行動の日だけ、そのプランを利用しました。一緒に行ったキャンパスの子は、海外用のWi-Fiを持ってきていたようですし、クラスの子も持って来てた子が多かったらしく、俺だけ連絡先の交換が成田空港でだった。なんて言っていたのでなんとなくかわいそうだったかなと思いました。
帰国後
今回たまたまキャンパスの先生が引率だったので、最寄りの新幹線の駅まで迎えに行きました。息子は先生の教えを忠実に守り、帰りの新幹線の連絡もよこしませんでした。しかし、予定は聞いてたので迎えに行くと、なんとなく自信がついてキリっとした目をしたコウタがいました。最後に入れたスリッパが入らずにリュックのポケットからコンニチハしているワイルドな姿でした。
帰ってきたのは6月初旬で高校総体の県大会期間。中学からの唯一の親友で一緒の高校に入り部活も同じだった子に大会の会場までお土産を渡しに行きました。ほかのメンバーにはお土産はないからジュースを差し入れしたというのです。すごくびっくりしましたが、カナダに行けたことが自信を持たせてくれたのだと思います。
最後に
全日制の高校は修学旅行が希望制で海外と国内。コウタは海外なんて行きたくないから国内を選んでいました。そんなコウタが留学したいということは変化を求めているのだと思いました。
本当に留学したいのか、きちんと行けるのか当日の朝までドキドキでした。キャンセルになればキャンセル料も発生しますが、また心の傷が増えるのではないかと思っていました。結果、無事に短期ですが留学体験をすることができました。朝はきちんと起きて遅刻もしなかったようです。
行く前は、留学には興味はあるけどホストファミリーとの話はめんどくさいと言っていたのに、家族とも仲良くなれたようです。
家の中に1年半も引きこもっていたコウタが留学できたんだと感慨深いものがあります。出発して数日は、毎日家にいた子がいなくて寂しくもあり、きちんと朝起きてスクールに行けただろうかと心配の日々でした。しかし、人間慣れるものですね。数日するとコウタがいないのにも慣れてきました。
カナダから帰ってきて部活の子たちのいる中にお土産を渡しに行けたこと、スクールの修了書は再発行できないからと自慢げに言うとこ、そんな姿を見てこの子はパワーが付けばやれる子なんだと思いました。
不登校からの短期留学思っているより難しくありません。今は新型コロナのせいでなかなか難しいですが、もしもきっかけがあれば、成長できるチャンスだと思います。カナダ人は自由な人が多いらしく気持ちが楽に過ごせたようです。機会があれば、また一人で旅行させてあげたいです。